2014年7月21日月曜日

よい教育ってなんだろう猪熊弘子准教授×保坂展人世田谷区長対談

 http://www.youtube.com/watch?v=MXngtVqn7sY

唯一人口が増大している世田谷区ですが、保坂区長は欧州の教育制度の視察に行き、いろいろ考えるところもあると思うので、話を聞きにいきました。

場所は等々力でしたが、子連れ可とのことで小さい子が多く遊びまわって保育所のようでしたが、泣いたり跳ねたりしている子供たちは知ってか知らずか、主に若いお母さんたちの悩みは深刻なものもあるようでした。

よい学校、会社、収入といったものへの渇望から、早期教育や様々な方法、公文式、七田式、横峰式、などの区長の教育ジャーナリスト時代の経験や、オランダは親が200人集まると保育所をつくらななければならないということや、同じ年齢でも個々人やっている学習計画が学校でも違う、卒業試験が受かれば大学に入れる、などの具体的な話がありました。

猪熊さんは教育基本法とか児童の人権の問題とからめていたようでした。


自主保育というのがあり、待機児童として保育園や幼稚園に入れないというのとはまた別の、ただ共働きだと難しいという話に対しては食費しかほとんどかからないという話、自主保育だからといって学校に行った後、教育学習的に困ることはとくにない、という発言が参加者のお母さんから出ました。

幼稚園、保育園、自主保育のお母さんたちの交流がない、とも。


私の関心は6,3,3,4制とか国語算数理科社会などのカリキュラムが本当にこれでいいのか、教えられた内容と学校の外の世界とどこまで関係あるのか、 なのですが、区長も偏差値教育や有名大学という制度はこれからも変わらないだろうが、これだけがすべてだと思ってはいけない、と自身が中学を2年でやめた経験からおっしゃっていました。


私は大学受験選抜というのは教会のようなものであり、仮に中で伝達されているカリキュラムがそれ自体外で何の意味もなくても、資格化された儀礼なのでそうしたものとして慣習化され伝授されていくと思いますが、自主保育が自主教育にまで達するならば、本来生存のために必要な生産はなにかという視点から経済そのもの、環境そのものを親自身が人類としてとらえなおす必要があると思いますが、世田谷がベットタウンであり、ゾーニングされた地域で生産経済活動は他の地域で、消費生活は世田谷でという分離状態から規定される思考停止が存在するのではないかと勝手に思いました。
 

 これはどの地域でもいえることですが、大きい産業構造の規定が、その現実が所与のものになってしまい住民のエネルギーをそこで止めてしまうようにも思えます。

ここで世田谷基本計画の絵本式のパンフレットをもらいました。次はそれについて書いてみたいと思います。

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