2014年4月30日水曜日

「池袋大改造」プロジェクト始動 特区外れショック…新宿・渋谷に対抗

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140429-00000000-biz_fsi-nb

 「旧・巣鴨刑務所跡地




を再開発して1978年に開業した池袋サンシャインシティ



以降、大規模な再開発事業がほとんど実現していない。」

 「池袋が、アニメやコスプレ好きの女子たちが多く集まる“聖地”として注目されるようになったのは数年前から。」

 「こうした状況を見て公園に隣接して立体駐車場を経営していた栄真が若者をターゲットにした商業施設「池袋WACCA」の建設に着手。今秋に完成する。」

 とありますが、池袋駅東口は
 「東京オリンピック前の2018年度までに整備」、
 西口は 「難航する西口地区のまちづくりに昨年暮れ、三菱地所が名乗りを上げた。『まちづくり協力者という立場で、手弁当で相談に対応しているという段階』(三菱地所広報)というが、『合意を得られている地権者は6~7割。何とか8割以上に高めて再開発準備組合設立までこぎつけてほしい』と豊島区担当者は期待する。 」


 私は西口には将軍御成道というのが現在のロサ会館あたりにあったというのが気になってます。江戸地図にあるのですが、将軍吉宗が大根畑をわざと馬でジグザグに突っ切って畑を荒らし、貧しい百姓に大根代といって金をたくさん渡し、吉宗の徳を称えてそのジグザグの馬の足跡を将軍御成道といって残したものですが、現在跡形もありません。なんとか再現できないものか、どの地点だったのか検証できないかと思っているのです。

 池袋村はもともと何もないようなところでした。鎮守の氷川神社



は離れたところにあり、新川越街道の高速道路によって分断されてしまっているので、池袋駅西口のこちらがわでは末社の御嶽神社が逆にメインになりました。

 もともと隣接する雑司が谷村



鬼子母神が栄えていたのです。今でも鬼子母神の大祭は盛況です。雑司が谷霊園



には夏目漱石の墓


もあり、どちらかというと古くからの文化的土壌は雑司が谷のほうにあるといえるでしょう。

 また、同じ豊島区では巣鴨や大塚(昔はここが巣鴨でした)の方が栄えていました。江戸名所図会には巣鴨(現大塚)十羅刹社



というのが出てきます。神仏分離令で廃止され、文京区側の地名である大塚が巣鴨の地にもたらされました。このように豊島区として考えるなら池袋だけの点の視線では足りないと思いますが、近隣自治体との関係や予算の配分の問題もあるような気もします。

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