2014年5月20日火曜日

歴史の断絶を埋める地名と神社

社会企業家という言葉が日本に出たはじめと、NPO法人化のはじめに僕はいました。そのとき僕はあちこちまわり、見聞きしました。

当時は何も実態がなく、無認可保育園が社会企業というのは、隙間産業を狙ったからだ、と保育所の経営者に聞いたことがあります。

空家や古民家は建築系の学生を中心に、あちこちでリノベーションが行われていました。

しかし学生が卒業して終わったり、若い人しか集まらず、あるいは若い人が前の世代に対抗して作っているという意味合いも生まれてしまいました。

私がその後、日本でホスピタリティ銀行を唯一商標登録している、地場金融機関の巣鴨信金で行われていた研究会などに行って思ったのは、歴史の軸が欠落して、世代的にも人的にも分断されてしまっている、ということでした。

店や場所が一件、あるいは数件点在してもそれは点でしかなく、その地域における面として広がっていかないのです。

そして私が古地図や地域史を引っ張り出してきて目をつけたのは、地名と神社でした。

変わってしまったものもありますが、変わってないものはそれらと仏閣だったりするからです。

地名の由来や神社などをイベントに常に絡めて考えていくということです。

そして見えなくなってしまっていても、その土地にはその土地固有の神がいる、神話がある。

地域のキャラクターというのは、現在の店や物産などの部分ではなく、イベント、祭礼などと絡めて歴史貫通的に創造されるべきで、その手がかりが地名や神社だというものです。


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