http://dot.asahi.com/wa/2014042300063.html
気になったのは以下のところ。
「以前にも書いたが、出版社は売り上げ確保のために出版点数をむやみに増やしている。そもそも年に1冊くらいしか売れない本を紙の本で出す社会的意義はない。電子書籍で十分だし、必要ならプリントアウトすればよい。そのほうがずっとコストは安く済む。出版社の資金繰りと著者のエゴが生み出す歪んだ状況というわけだ。」
思い出すのは「文芸雑誌はみな赤字」ということだ。それではこれは「出版社の資金繰りと著者のエゴが生み出す歪んだ状況」とはもちろん言えない。
「1冊くらいしか売れない本を紙の本で出す社会的意義」と、これも揚げ足取りになりそうだが、社会的意義と売り上げは違うし、売れない文芸誌を出し続けて文学賞を維持するのはブランドイメージのはずだ。
ホリエモン自身こういっている。
「書店スペースはお洒落空間なので、いろいろなファッション誌に撮影で貸し出している。」
ホリエモン「書店営業でひらめいた出版の近未来」
「雑貨を取りそろえている書店も面白い。本がラインアップに加わることで文化的な香りがしてくる。」
ホリエモン「書店の未来を考えると楽しくて仕方ないよ」
本に物質化することの文化的なイメージというものがあるのです。
というか、ほとんどの出版社が自費出版をやっているが、表ざたにしていないのです。これは売るためではなく、まさに本にするために本にしているといえるでしょう。そのことにもホリエモンはふれていません。
自費出版と選挙出馬は定年後の最高の趣味、と読んだことがありますが、定年ではないが名が知れた文化人が自費出版をして表向きはそのことはいわずに出版記念パーティーなどを開いたりしていました。
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