2014年5月8日木曜日

学校教育制度

本日のお題は「学校教育制度」。まず、世田谷区長のツィッターからネタを拾う。

15分
オランダの教育視察で、ハーグに来ています。ほとんどの子どもが4歳から入学する小学校には、4歳の翌日の誕生日から入学するそうです。オランダには「教育の自由」が確立していて「理念の自由」「設立の自由」「方法の自由」が保障されています。独自教育のオルタナティブ学校も発展してきました。

学校の設立はかつて200人規模の生徒で承認され、70%は国基準の到達目標を実現し、30%は独自教育を行なうことが可能。公立学校が3割、私立学校 70割ですが、私立とはいえ無償教育です。プロテスタントとカトリック、自由主義派等のグループがあり、その一部にオルタナティブ教育もあります。

そのうちのひとつ、イエナプラン教育はユニークなことで知られています。4歳・5歳・6歳の子どもたちが、異年齢の小グループをつくり、ひとつの教室の中で過ごします。一斉授業でない、ひとりひとりの学習進度にあわせた教育がどうなされているのかを見てきます。

 いつも思うのですが、6,3,3,4制とか、国語算数理科社会などの授業のカリキュラムの区分け、授業時間や教室のあり方の選定その他、何の根拠があってやっているのでしょう。たまたまそうなった、西欧でやっていたのを持ってきた、などでしょうが、結局自己目的化した受験制度とその通過儀礼を通じた特権、共通の儀式体験としての意味が大きいと思います。

同じ事を体験した、というコミュニケーションツールです。共通の体験、儀式とはこういうことです。

 これはアメリカの高校生の神話的階層構造ですが、ジョックはスポーツ万能の秀才、ギークはオタク、最下層はいじめられっ子です。アメリカの映画ではジョックが悪役でオタクのギークがクイーン・ビーをゲットするというような逆転劇がよく出てきますが、それはハリウッドの脚本家や監督がギーク出身だからで、基本的にこの神話構造は維持されているのです。

日本でも相似した構造が描けますが、これが会社員になった場合どのような変形を加えられるかというのはなかなか面白い研究です。

実際に伝達されていくのはこの物語構造であり、カリキュラムの内容ではなく、競争の形式と儀式なのです。

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