2014年5月1日木曜日

東京の戦国大名

東京の戦国大名は小田原北条氏ですが、戦国時代のはじまりである「下克上」の言葉のもとをつくったといわれ、戦国時代の終わりは豊臣秀吉による北条氏滅亡ですから、本来なら大河ドラマであつかわれてもおかしくありません。拠点の小田原や最後に残党が滅ぼされた寄居で北条祭りをやっています。なぜか江戸時代の藩主よりも北条氏のほうが人気があるようです。寄居では滅ぼされたことを題材にした祭りですから、よほど特別な関心があるのだと推測します。東京では立合川の名称などに伝承が残っているのですが、古代の平将門よりも少ない気がします。徳川氏が北条の足跡を抹消してしまったのでしょうか。それでも戦国大名としては古文書が一番残っているのが北条氏で、当時の税金取立て帳である「北条氏所領役帳」には、江戸の地名が記されていて、現在と照合することができます。ちなみに北条氏もライバルの上杉謙信も本名ではありません。関東の覇権をあらそうにあたってそれぞれの名前を、北条氏は自薦、上杉氏は頼まれて受け継いだのです。武家は平将門以来のこの土地に特別の愛着があるのでしょうか。

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